シンポジウム
2025年1月30日(木)ハイブリッド開催
今こそ飼料の国産化を!PartⅢ ~次の一手を考える~
主催者挨拶
雪印メグミルク株式会社 酪農総合研究所長 戸邉 誠司

皆様、こんにちは。雪印メグミルク酪農総合研究所の戸邉でございます。日頃より、私ども雪印メグミルクグループ並びに酪総研の取組みに対しまして、ご理解とご協力を賜っておりますこと、心より御礼申し上げます。
本シンポジウムにつきましては、昨年同様、会場でのご参加、WEBでのご参加のハイブリッド形式で開催させていただきます。飼料価格が高止まりしている中、飼料の国産化に対する酪農業界の関心度は非常に高く、今回も330名を超える大変多くの皆様方から申し込みをいただきました。誠にありがとうございます。
今回のシンポジウムにおきましても、厳しい状況が続く酪農現場を鑑み、自給飼料生産の拡大にこだわりました。粗飼料自給率を向上させ、濃厚飼料自給率も少しずつ増やしていく事で、価格面だけではなく供給量においても不安定さが増す飼料の海外依存からの脱却を実現させていくことを目指したいと思います。
本日は、「今こそ飼料の国産化を!PartⅢ~次の一手を考える~」をテーマとして、待ったなしである自給飼料生産拡大へ向け、“次なる一手は何なのか”を考え、北海道、都府県という地域を超えて、飼料自給率拡大を如何に実践していくのかを更に深堀りしたいと考えております。
まず講演1題目は、「トウモロコシ生産へのあくなき挑戦~美野里酪農協コントラクター事業の取組み~」というテーマで、茨城県美野里酪農業協同組合 総務部長 潮田寛見(うしおだひろみ)様と利用・生産指導係長 野村英貴(のむらひでき)様にご講演頂きます。
講演2題目は、「チモシー一辺倒からの転換が今こそ必要~ヨーロッパに学ぶ具体的手法~」というテーマで、ホクレン農業協同組合連合会酪農畜産事業本部畜産生産部 技監 岩渕慶(いわぶちけい)様にご講演頂きます。
講演3題目は、「温暖化に対応する自給飼料生産技術」というテーマで、雪印種苗株式会社事業本部トータルサポート室 担当部長 佐藤尚親(さとうなりちか)様にご講演頂きます。
その後の総合討議では、帯広畜産大学生命食料科学研究部門 教授 花田正明(はなだまさあき)様を座長にお招きし、座長からの情報提供もいただきながらパネリストの皆様方と議論を深めていただければと思います。
ここ札幌の会場にご参集いただいた皆様ばかりでなく、リモートでご参加いただいている皆様方からも、是非とも活発なご質問・ご意見を頂ければと思います。限られた時間ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。
今年2025年度弊社は創業100周年を迎えます。合わせまして酪総研も創立50周年になります。来年度の酪総研シンポジウムは、記念シンポとしてスケールアップした形で開催したいと考えておりますのでどうぞご期待いただきたいと思います。
最後になりますが、本シンポジウムの参加を通じて、少しでも多くの方が自給飼料生産の拡大に取り組んでみようと思っていただければ本望でございます。そして、私共雪印メグミルクグループは、一丸となって皆様方の取り組みを後押ししたいと考えております。本日が皆様方にとって有意義なシンポジウムになることを祈念いたしまして、開会の挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
以上