シンポジウム
2015年(平成27年)1月28日
乳牛飼養管理技術の向上-日本型飼養管理の方向性-
我が国酪農施策の展開方向についてー飼養管理及び飼料生産を中心としてー
農林水産省畜産振興課長 小林 博行 氏
質問
コントラクターおよびTMRセンターの立ち上げ時については援助があります。しかし機械の更新時にはより高性能のものを導入するのでかなりの負担が発生し、現場サイドでは更新時にも援助があれば良いと話しています。今後援助するという方策は出てくるのでしょうか。
小林先生
機械更新に対してストレートに補助があるかと問われると悩むところがあります。おっしゃられるように立ち上げ時の経費には面払い制度というのを実施しています。それ以外に、コントラクターおよびTMRセンターを私たちは装置産業として理解していますので、今後どの様な支援ができるかというと、機械補助が最もストレートなわけですが、設備の補助、もうひとつは設備の補修または補改修というのがよく聞かれます。現在クラスターというのをやっていますが、実は従来からしっかり補助は出ています。更新ではなく機能アップということで入れています。今回クラスターの関係では例えばリースであれば補助率は3分の1から2分の1へ嵩上げされています。コントラクターであれば従来から2分の1出ています。この仕組みは色々形が変わるかもしれませんが、残していく必要があると考えています。
設備の補修についても実施したいと思い、一昨年の補正予算でもメニューを作ったのですが、実際には申請が1件もありませんでした。なかなか安定的な長期事業は出来ないですが、2年間の事業を実施したところ要望は殆ど無く、事業が潰れてしまった経緯にあります。
質問で言われたハードの新規購入と補改修に関しての支援は常に我々の視野に入っています。
質問
ベストパフォーマンス実現会議のお話がありましたが、これだけの緊急課題をテーマに掲げて検討されていることに対して非常に期待しています。これについての進捗と、今後どの様に進められていくのかお伺いします。
小林先生
個々の農家の能力をアップすることを目的として、ベストパフォーマンス実現会議を実施し、2回目は2月に開催します。
先ほどお話しした7項目について、回答を作って出したいと思っています。もう一つはこれに着目して頂けるように、大きなシンポジウムを開催したいと思っています。ひとりひとりの農家の方に考えて頂くためには、その方たちが自分のデータを持っていなければ話にならないと思っています。そういう意味では検定組合に頑張って頂くということが前提になっています。